ミナサン、コンニチハ
Steamの新春セールにて面白いゲームを買ったので文字を残しておこうと思います。
今回プレイしたのはこのゲーム。
アンリアルライフです。
なにゆえやろうと思ったか
やってみて〜って思ったからです(真面目に)
このゲームは3年ほど前(2020年5月14日発売)のゲームで、発売当時は美麗なドット絵と独特な世界観によりインディーゲーム界隈にて一躍話題となっていました。
とはいえ僕は謎解きアドベンチャーというゲームジャンルに興味をそそられなかったことと、紹介記事などで感じたゆめにっきやIbのような雰囲気(精神系)が苦手………
いずれやろっかな〜みたいな感じでした。
ですが、やってみないことには分からないというのと怖いもの見たさと流石のドット絵に惹かれて、結局やることになりました。
アンリアルな世界
ストーリーは、触れた物の記憶を観ることができる少能力を持った少女ハルが、しゃべる信号機195の手助けを借りて、アンリアルで不思議な世界を探索し失った記憶を取り戻すといった感じ。
ゲームとしては、可愛いドット絵で描かれた少女を操作してマップを移動しアイテムを取得して使ったり、それらで謎を解いたりという具合でした。
プレイして再確認しましたが、やはりIbやゆめにっきのような主人公の不安定な精神がインターフェースに影響してグラフィックが歪んだりネガがかかったりといった演出があります。
主人公の隠された内面を伝えるための演出として有効なのは分かりますが、やはり身構えますね。
まだ主人公のことをよくわかっていないタイミングでのこの演出には少々置いていかれてる感がありました。
ですが、この演出を含めてアンリアルライフの画面演出は素晴らしいと思います。
ネタバレは避けたいので(特に後半のアレ)詳細は省きますが、全てのUIや背景、キャラまでもがドット絵で構成されている都合上、背景とUIがごっちゃになる印象はありつつも、慣れてくるとむしろそれを生かして上手くUIを舞台構成に活用しているということに気が付きます。
[矢印のUIの画像]
それはそれとして正直に申し上げると、台詞回しやキャラクターの演出で他作品からの引用のような違和感のあるものがいくつかあり、恥ずかしくなってしまうことがありました。
まあこれによって5,6時間のボリュームでキャラクターの個性を十分に表現しつつ小ネタを挟むような芸当は難しいのだとこのゲームで改めて痛感した所存です。
と、このように好き勝手言ってしまいましたが、全体を通しておざなりな印象のキャラクターはひとりも居ませんし、脇役は脇役としてでしゃばりすぎない謙虚な作りです。
ただ"俺の好きなあの演出を俺の作品に落とし込んだらちょい違和感でたな"というやつです。
好きなとこ
このゲームの好きなところは、深い考察を生むような表現の抜けやあからさまな伏線の回収不備がない、ということと、謎解きの必要性をストーリーで補完しつつコンスタントに配置していることです。
後になって"あれなんだったんだ???"となるテキストや演出は一切ありません。物語の大筋については十分な説明が入るのでプレイ後に"アンリアルライフ 考察"と検索することも特になかったです。
謎解きに関しては、下地は現実の物や生き物を据えつつもハシゴになる植物や貯水タンクを背負う亀など明らかにアンリアルなオブジェクトが配置されています。
新しいマップに入るとそれなりのボリュームの謎解きが絡んできますが、個人的には多すぎず少なすぎず難しすぎず易すぎずといったところ。
謎解きとアドベンチャー要素がうまく共存できていてそれぞれが面白く作り込まれています。
お話に関しては賛否両論あるかなとは思いますが、インディーゲームとしてはボリュームに見合ったまとまりのあるゲームだと思います。
ストーリー中盤のバッドエンドがまだ回収できていない(これも演出の助けが大きかった)のでこれが書き終わったら見てきます。
お疲れ様でした。
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