咳をしてもloneliness

孤独と向き合う壁打ちブログ

何故私はサッカーを観ますか? 2022/12/05

 

2022年は4年に一度のサッカーワールドカップ開催の年でした。今年はカタールで行われているらしいですがどこにあるのかはよくしりません。

 

僕は小学生の時に近所のサッカークラブに球蹴りに勤しむスポーツ少年だったのですが、今日に至るまでにサッカーへの興味は完全に摩耗し、スポーツ観戦などもってのほかのインドア人間と化しました。ですが今年はどういう風の吹き回しか、ワールドカップ日本代表の動向になんとなく興味をひかれるようなひと月を過ごしました。

 

きっかけ

なぜ柄にもなくサッカー観戦などという後光でも差しそうなことが起きたかというと、ふと眺めていた予選第一戦目の日本対ドイツの試合がそれなりに面白かったからでした。

この試合では、試合前半で日本はドイツに先制点を許しますが、後半戦に入ってから突如ギアを上げた日本が2点獲得によりドイツを制しました。

サッカーのルーツはヨーロッパにあるからか、ヨーロッパ諸国はワールドカップ強豪国揃いなのですが、ドイツもその例に漏れず過去4回もワールドカップ優勝を果たしています。そんなドイツに予選一戦目から当たってしまった日本は、トーナメント発表時点で半ば諦めムードが漂っていました。というのも予選で戦う相手はドイツに限らず、1度のワールドカップ優勝経験のあるベスト16(予選突破)常連国のスペインまでいたからです。

そんな逆境の中、強豪相手に果敢に立ち向かう日本代表に、半ば胸を打たれてしまったようなイメージ。

 

いい意味でも悪い意味でも裏切っていく日本代表

予選で日本が当たった相手は、一戦目がドイツ、二戦目がコスタリカ、三戦目がスペインでした。前述のとおり一戦目のドイツには2-1で勝利、コスタリカには0-1で敗北、スペインには2-1で勝利の様相。これは対戦相手の強さに反比例する試合結果であり、試合後は都度SNSで話題になりました。予選三試合の内、二戦目のコスタリカには負けているのですが、このコスタリカ、ドイツやスペインと比較すると2,3枚格下の相手です。

一戦目でドイツに快勝を決めていたため、コスタリカ戦は余裕だろうという前評判でしたが、結果はこの通り。この試合結果によって、本選出場のためには次のスペイン戦で勝つことを余儀なくされます。

サポーターの士気はドイツ戦前ほどではありませんがやはり半信半疑の模様。僕の周りのサポーターも、0-0が関の山ではないかとこぼしていました。

ですが、スペイン戦ではドイツ戦同様2-1で日本の勝利。勝敗を分けた後半戦での日本二点目のシュートは、シュート直前にボールがゴールラインをこえていたのではないかということで判定待ちになりましたが、VAR判定を加味してシュートが認められるというドラマな展開。試合後は勝敗を分けたVAR判定が物議を醸すことになります。

 

このように、サポーターにとってはジェットコースターのようにテンションを上下させる、ハラハラさせる一週間になりました。

 

迎える本選一戦目。しかし...

迎える日本にとって4度目の本選、一戦目はクロアチアとの対戦でした。クロアチアは前回の2018年FIFAワールドカップにて準優勝という好成績を残しており、日本にとっては間違いなく格上ですが、予選で当たったドイツやスペインほどではありません。ここで勝利すれば日本は初めてのベスト8入りを果たすここ一番の大勝負。しかしここで日本は1-1の同点からのPK戦で敗北を喫します。

バイトの小休憩中にちらりとTwitterの速報を見ると、そこには前半戦で先制点を決めた日本の姿がありました。正直な話僕はこの時点でまさか今日が日本にとって初めてのベスト8入りの日となるのではないかと完全に先走っていました。後半戦で押し返され挙句負けてしまうとも知らずに...。しかし、思い込みというのは都合のいいもので、結果を知るまでの間の僕のパフォーマンスは格段に上がりました。

 

久々のサッカー観戦を通じて

正直楽しかったです。ぶっちゃけ僕は割と応援好きでして、Twitchで開いたルールもろくに知らないゲームの大会ですら、なんだかんだ楽しみながら観戦できるような、雰囲気に流されやすい人間なのです。思えば、学生寮時代に寮の仲間とテレビを囲んで観たスポーツの試合もわいわい言いながら楽しく観ていた気がします。

これはかなり汚い話ですが、スポーツ観戦や大会の応援などは、浅瀬でちゃぷちゃぷしながら遠いところで自分勝手に応援しているのが一番気が楽な気がします。クロアチアに負けてまだ一日と経っていない現在、SNSでは特に日本の敗因になった最後のPKが、日本代表批判のやり玉に挙がっているようです。中には選手の事を蔑むような批判もあり、ぶっちゃけあまり見たくない内容です。ですが、こういった意見は、サッカー観戦好きが高じて、選手に勝ってほしいという思いが強くなりすぎた結果の産物だと思います。この点において、浅瀬ちゃぷちゃぷ応援はとても都合が良くて、選手に勝ってほしいのは当たり前ですが、それはそれとして勝敗が自身のメンタリティにあまり影響しない面があります。とはいえ、日本中の期待を背に世界の強豪と勇敢に戦い、負けた選手たちにねぎらいの言葉もなく批判ばかりかけるサポーターを果たしてサポーターと呼ぶのか僕にはわかりませんが。

なにとなく応援に潜む黒い影を勝手に感じつつ、久々のスポーツ観戦でいつもとは違う汗をかくなどして健康的な一週間弱を過ごしました。代表の皆様、お疲れさまでした。

2022/12/05 たつお