咳をしてもloneliness

孤独と向き合う壁打ちブログ

【旅行】奥多摩湖に行ってきた

 

夏です。

 

今日の関東平野は最高気温37度をマークし、絶好の熱中症日和。

出かけるだけでも死んでしまいそうなこんな日に、人はなぜバイクを駆るのか。

そう、謎である。

 

 

今日は東京都奥多摩に位置する日本最大の水道専用ダムの小河内ダム、通称"奥多摩湖"へRebel250に跨って行ってきました。

 

 

誰がどう見ても湖

 

恐らく人生で初めてのダム湖だったわけですが、ファーストインプレッションは

 でっか でした。

スマホの写真なので奥行きは絶対に伝わらないでしょうが、それはもうすごくて、自分の周りに常に"ぽつん"という効果音が聞こえるような、周りの大きさと広さ。そしてピークを避けて到着できたこともあってか、人の気配は少なくすごく静かでした。聞こえるのは風が湖をなでるひらひらとした音とこれでもかと照りつける陽光の効果音のような甲高い蝉の声。蝉の鳴き声なんて普段はとてもうるさく感じますが、これだけ広い場所で聞くとうるさくないBGMに感じるんですよ。(さながらスキー場のゲレンデBGMです)

 

ところで、今回の本当の目的はバイクのツーリングスポットとして有名な道である奥多摩周遊道路を通ることでした。しかし、ただ道を通るだけという旅行の中身のなさは青森遠征の時に一度体験しているため、せめて寄る場所を決めようと急遽(なし崩し的に)目的地になったのがこの奥多摩湖だったわけです。

 

あるだけ

小河内ダムの堤防。体感とマップの距離感を鑑みて大体400mくらいか


歩いていて思ったこと。それは自分も自然もダムも、何か大きな意味などなくそこにあるだけだなぁということ。
いつもと違うでけぇ建造物ででけぇ自然を堪能すると現れるセンチメンタルな気持ちです。

 

宇宙がなんで存在して、なんで地球があって、なんで自然が繁茂して、なぜ人が繁栄して、なぜダムを作って、なぜ僕が生まれたのか。すべてに理由がありそうなものですが、仮にそれが解明できたとしても、僕が生きているうちに自分で解明できない以上、理由なんて存在しないものと同じです。

だから僕にとって存在する大義が分からないものは、ただそこにあるだけ。僕と世界はただ"ある"という共通点によってのみ繋がっているだけだったんです。

宇宙があるから地球があって、地球があるから自然があって、自然があるから人があって、人があるからダムがあって、ダムがあるから僕が......あれ?

 

とはいえ、人として生まれた手前、自分の命の意味を見出さない限り、そこにあるのはただ空虚な生存本能だけ。だから、他の何かが存在する意味が分からなくてもせめて自分の存在する意味だけは自分で作らなければならないなぁと思いましたまる

 

怖くて楽しい奥多摩周遊道路

奥多摩湖の観光センターに併設されたレストランでダムをイメージしたオリジナルカレーを昼飯にして、本当の目的である奥多摩周遊道路へ向かいました。

小河内ダムカレー。
堤防、山、浮き、船と、小河内ダムの再現であることが一目でわかり、ネーミングの安直さの割に完成度がすこぶる高い。ダム内を散策してから昼食に訪れたのは正解でした。
美味しいしボリュームもあってお値段1300円。普通のカレーは800円で食べられます。

 

有名な赤い橋を渡って見えてきたのは、ようこそ奥多摩周遊道路の文字。

すぐにぐにゃぐにゃのワインディングコースが始まりました。

 

まだバイクに乗り始めてから1年も経っていない赤ちゃんライダーなので、後続車は片っ端から譲って自分のペースで走ることに努めていましたが、それでも安全にカーブを曲がるのは炎天下で思考能力をそがれる状況下では結構神経を使うものでした。

 

番神経を使ったのは4速へのギアダウンでした。

基本は5速での航行でしたが、急な上り坂や下り坂では5速だとパワー不足だったりエンジンブレーキが効かなさすぎるため、しょっちゅう5速と4速を入れ替えていました。

普段では4速なんて6速までの繋ぎか停止前のエンブレ用でしかなかったので、4速の慣れない駆動感が結構楽しかったです。また、使いやすさも感じました。先に言ったように、5速でまかなえない上り坂の力強さを4速が全てカバーできていたので、頼りがいのあるギアのようです。

このように、バイクの普段見せない一面が垣間見れるところは、いつもと違う路面を走るモチベーションになって、余計バイクが楽しくなるいいとっかかりだと感じました。

奥多摩周遊道路中腹にある眺めのいい駐車場。ダムがめちゃくちゃ小さく見える!

 

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奥多摩周遊道路自体は20kmほどで終わり、ひとしきりワインディングの恐怖を味わって、無事帰宅しました。

 

完走した感想。

夏用のプロテクタージャケットは絶対に用意しろ!

 

ということです。

...なにを言ってるか分からねーと思うので解説です。

僕は昨年の12月にバイクを購入して、その時点で乗れるだけのバイク用品をまとめて買ったので、夏用のジャケットをもっていないのです。そのため、今日は37度の炎天下の中を冬用のライディングジャケットを着て走ったわけです。

死ぬかと思いました。

結局、奥多摩周遊道路に差し掛かる辺りで前チャックを全開にして、プロテクタージャケットの存在意義に一石を投じるスタイルでの走行を余儀なくされました。

というわけで、プロテクターを付ける程度には安全意識があるのならばおとなしく夏用のジャケットも用意して、熱中症も同時に対策しようというお話です。

みんなは真似しちゃだめだぞ!

 

 

 

終わりに

いつも通り、金曜日くらいにパッとバイクでどっか行きたいな~と思い突然計画した奥多摩ツーリングでしたが、想像よりもずっと楽しむことが出来ました。

何よりも久々のバイクツーリングで、路面や環境の変化にいちいちリアクションするくらい楽しかったです。林を突き抜けるような道に差し掛かった時の天然の涼しさといったら!いつも(今も)部屋で当たっている扇風機の風の500倍は気持ちよかったです。

 

9月に福岡までロングツーリングを予定しているのですが、それまでにETCや車載カメラをつけたいと思っています。特に車載カメラは、ライダー視点の風景をあとで振り返るためにも、ちょっとしたモトブログみたいなものを始めるのにもちょうどいいかなと思っています。ですが、やはり値が張るのでとりあえず夏用のジャケットを買うくらいのお金が用意できてから考えます。

ところで、バイクツーリングの話題なのに全くバイクの写真を撮っていないのは寂しいですね。とはいえ駐車場に停めたときに撮ろうと思っても、他のライダーさんのバイクが写ってしまうのは避けたいし、写真を撮るためにどこかへ停止するのも場合によっては危ないのでやっていないんですよね。しいて言うなら今回は月夜見第一駐車場に停車した時に撮れたかなぁという気持ち。まあ、撮りたいと思ったときに撮ればええんや(適当)。

 

 

 

おわり。

 

 

P.S.

小河内ダムって、シン・仮面ライダーのクモオーグとの戦闘シーンで使われていたようですね。奥多摩湖wikipediaに載っていてあわてて見返してきました。実は現地で、「ダムって仮面ライダーの戦闘シーンでよく使うけどここは何かに使ったのかなぁ」とか漠然と考えていたので、つい最近見ていたことを知って仰天しました。今度はゼロワンでやけに良く出てきたダムでも目指してみようかしら。どこなんだろ。

 

 

ほんとうのおわり。