嗚呼、人生。
生を受けたすべての人間に平等に与えられるもの。
人生とは、長い時間をかけて"自分の人生"という作品を作る作業なのだと思う。
だとするならば。その終わりに、『これでよかった』と思えるような作品でなければ。一体何がどうなってしまうのか。ただただおそろしい。
自律とは、きたる終わりに報われるため、後悔のない作品制作を行うためのマネジメントだと考えられる。
だらだらと、やりたいこともやるべきこともやらずに過ごしているときに、「終わりにこんな出来事を振り返るなんてたまったものではない」と思うことで、正しいレールへ自分を置き直すのが、自律。
実際はいちいちそんな重苦しいことを考えていては憂鬱になってしまうので、「がんばらなきゃ」とか「やってみよう」と目的をやんわりさせて自己を律する。ストレス管理も自律のうちだ。
ならば、常に"確固たる自分"を持ち続ける必要がある。アイデンティティ。
アイデンティティが自分を指し示してくれる。それがなければ名前と外見で定義づけされた、人の形をした入れ物止まりだ。
自分でその入れ物にアイデンティティを注ぎ、終わりまで大切に持ち続ける必要がある。
人と比べた自分を持ってはいけない。自分とは常に絶対的でなければならない。相対的な自分はあくまでフィードバックのための見方でしかない。
おわり。